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消えた天使
ストーリー
性犯罪者を監視する一人の監察官。新人女性の指導という名の退職勧告。最後に取り組む”旅”。
レビュー
いわゆるミーガン法に言及した作品。ミーガン法が妥当かどうかは分らないけれど、ひとつの答えなのかもしれない。ちょっと(かなり)人権面で問題ありそうだけれど、正解をめざしてやってみるっていうのは良いのではないでしょか。なにも性犯罪だけでなく、犯罪者の人権を過剰に保護することは社会的にプラスなのかという疑問はある。犯罪暦をインターネットに晒さなくても警察内でデータベース化だけでいいとおもうけどね。ただ、リチャード・ギアの役作りのための犯罪者へのインタビューで、「社会に出してはいけない人間がいると思ってしまった。」という発言は簡単に無視できないのかもしれない。
ミイラ取りがミイラになる可能性は、いかに当人がそれにのめり込み、誠実に対処してきたかの証でもあるといえないだろうか。そうであればこそ、そうした非社会的な犯罪者を理解できるのだし、それがこの仕事に求められる資質のひとつなのだ。一方で、警察官やこういう監察官が、自らが法であるかのように錯倒して行くのも分らないではない。そうしないと自らの社会性を認識肯定できなくなってしまうのだろう。そして、こうした暴力の行使によってしか社会は守られないのかもしれない。
ちょっとくたびれた初老の雰囲気をうまく醸し出したリチャード・ギアはちょっとビートたけしに似てたね。笑顔が素敵なクレアよりも、もっともっとケイディー・ストリックランドが素敵だったよ。口元がジェイク・ジレンハールに似てるね。
マドンナが映画でちっとも当たらないのは有名だけど、ミュージシャンは何かと映画に出たがるもので、、、アヴリルですか。なんとあのノラ・ジョーンズも映画に出てるみたい『マイ・ブルーベリー・ナイツ』だな。少し前に見た『ワイズ・ガールズ』(マライヤ出演)はなかなかよく出来てた(マライヤの演技には疑問符つき)よ。どっちにしても本格的に演技を学んだ人達に失礼とか思わないかね?