バベル スタンダードエディション

ストーリー

モロッコ・メキシコ・アメリカ・日本それぞれの日常と混沌を描きながら救いのない絶望へと導かれる。

レビュー

テーマは”断絶”にあるように思われる。特に親子の絆というものに絶望を感じているのではないだろうか。かつて神の怒りに触れ言語を分かたれた人間たちは今、親子の間を分かたれてしまってはいやしないか?4カ国で起こる出来事はどれも、親が子供を守ってやることができない。現代においてはそのことが非常に困難な事になってしまっている。最後の最後でやっと少しではあるが光を見せてくれることが何よりの救いではあるものの、絶望や焦燥感ばかりが画面を支配していることが、この映画を力強い物にしている。。。。よ。