24
ストーリー
エミネムの半自伝映画。本当に凄いのはフューチャーだと思う。よ。
レビュー
爆笑問題の太田は、「若い頃、ゴングショーや勝抜きバトルに出てなんとか残ってこれた。ここで勝抜けないと先へ進めない。とにかく必死で精神的にめちゃくちゃ辛かった。」というようなことを言っていた。言葉を武器に闘うパフォーマーとして、やはり同じ様な難関を潜り抜けているのだ。そういう苦難と同時に、その才能ゆえにどんどん言葉が溢れ出てくる、という一面も見る事が出来る。そうしたのし上がりたいという渇望とあふれ出す才能みたいな事がうまく描かれていたと思う。
エルビスが作中何度か取り上げられているが、彼の成功にも、フューチャーのように「いいものは色は関係ない」ってバックアップした人がいたのだろうか。これは大変な事だとおもうんだよね。いいと思ってもその文化の中では公平に見る事は至難の業で、喧嘩しても見捨てないなんてすごいよ。涙でそうだね。
日本人にはラップは理解できないだろうと思っていたけれど、多くの人が楽しんでいるのにちょっと嫉妬する。なんかあれ、韻をふんだりとかしてるんだよね?言葉を操る技術なんだよね?すごいな。早く理解できるようになりたいです。
キム・ベイシンガーがね、痛いママを熱演なんだけど、息子に「彼がクンニしないの」とか言っちゃうけどいいのか?くんにって。
アンソニー・マッキーは全然迫力が無くてエミネムに喰われちゃってるのは抑えた演技だろか?『She Hate Me』と同一人物とは思えない・・・
19
ストーリー
スパイク・リーが語る、AAから見たアメリカ・ニューヨークの今。
レビュー
現代のアフロ・アメリカンにとっては貧困や差別みたいなことではないよ。もう、社会的にも成功し、その地位を例えば人種というような括りで脅かされる時代ではないよ、むしろ、優秀さゆえに精子を望まれるまでになってるよ、っていう事を明確に既定し、それをベースに現代アメリカを見つめている。そういう意味では、とてもスパイク・リーらしい作品。確かに、同性愛と生殖ビジネス、ホワイトカラー・クライム、イタリアンマフィアと警察、こんな世の中での親子関係・・・とちょっと散漫になってるし物語性みたいなことにも欠ける気はするけれど、そういうものを通して最終的には未来へ希望が見えてくるような結末にしているところにスパイク・リーの本当の力強さを感じる。
ダニア・ラミレスがキュート。
女性弁護士はスパイクの妹さん。