2008
Sep
18
18
シモーヌ
[Y]2002 / [D]アンドリュー・ニコル / [M]アル・パチーノ / [F]キャサリン・キーナー / [F]レイチェル・ロバーツ / [F]エヴァン・レイチェル・ウッド / [F]ウィノナ・ライダー
S1M0NE
ストーリー
落ち目の映画監督が完全無比なCG女優を手にする事から起こる悲喜劇
レビュー
所謂SFで、先端の科学技術が人間を凌駕してしまい制御不能になってゆく恐怖、というのがテーマではあるが、その原因を人間の心の弱さと世間の狂騒をトリガーにしている点が面白い。作られた偶像とそれに熱狂するマスコミやファンを皮肉りながら、それ自体が大変なパワーを秘めていることを指摘している。そして、結局のところ、科学技術はそれ自体が恐怖なのではなく、其れを操る人間そのものの心、に起因し委ねられているという至極まっとうな結末に収斂されていく。 決して暗くなったり深刻になったりすることなく、むしろ(アル・パチーノの演技力によって)楽しげなコメディーとなっている。
アンドリュー・ニコル監督が脚本書いた「トゥルーマン・ショー」をみたい。 エヴァン・レイチェル・ウッドに注目。CGぢゃないよね?