10
ストーリー
ハシゴ車隊に所属するボルチモアの消防士の成長と活躍の記録。
レビュー
迫力ある映像と純粋なストーリー、生身のヒーローなファイヤーファイター!!!こういう映画は映画館でみるべきだね。
日本の消防は世界的にも非常に優れた組織・技術を持つという。しかしながら、日本においてはやはりというか、個人でなく組織のようだ。こういう部分は組織が前面に出てた方がよいだろう。時代を遡れば、江戸の火消しというとちょっと粋でいなせな感じがあり、当時は相当人気の商売だったようだ。面白いのは、昔も今も使用する道具に共通する物が多い(玄蕃桶、竜吐水、梯子、鳶口、刺又)ことだ。 お江戸の科学 人間が手にする物はそんなに変化しないということだろうか。
消防士・警察官などに伝統的にアイリッシュの方が多いという。この映画の中でも、パブ・カトリック・クラダリング・バグバイプ等々いたるところにアイリッシュを意識させる物が出てくる。クラダリング、ハートは愛・両手は友情・王冠は忠誠を象徴~愛と友情のおもむくままに~だそうですよ。
因みにホアキンもトラボルタも太ってる。これは役作りのためらしいよ。消防士さんたちは"待機"ってゆう宙ぶらりんな時間があるので、その間に食べちゃうそうで太ってる方が多いそうな。ほんとかね?
06
ストーリー
知略を生かして上流社会へのし上ろうとする女。その潔い生き様。
レビュー
ウィリアム・サッカレーの『虚栄の市』の映画化。ほとんど原作とリースを筆頭に俳優陣の演技力で持っているようなもの。ドビンとアメーリアの関係は昼メロちっくだし、ステイン侯爵プロデュースのダンスシーンなど「痛い」としか言いようがない。厳しい指摘だとは思うが、基本的にはある一定のレベルは保っている。全体的なトーン、美術、衣装、撮影、それぞれは合格ラインにある。それをいじくり回して、レベルを下げてしまった残念感が否めない。
おそらく原作はもっとどろどろしてるんだと思う。で、そこから監督は女性の強さとかひたむきさみたいなことを汲み取ったのだと思う。それはそれでいいのだけれど、あまりにも中途半端。話の筋を追うあまり、伏線としてあった誤解が唐突に解けてしまったり、一体誰に焦点をあてているのかよくわからなかったりした。一方で、この女性の潔さはよく現れていたと思う。凛として背筋を伸ばしている様、は充分に伝わってきた。武士は食わねど高楊枝、なのだと。んで、ちょっと美化しすぎちゃったのでないだろか?そうする事によって欲望とか上昇思考という人間くささが、全く無くなってしまっている。何かとっても残念でならない。
リース・ウィザースプーンはうまいなー。ウォーク・ザ・ラインで感動して、他の出演作をレンタルしようとして、間違えてブリタニー・マーフィーの「アップ・タウン・ガールズ」なんて超駄作を借りてしまった事が悔やまれる。かぶらない?ぶりたにーと。
28
ストーリー
さえないチンピラが偶然足を踏み入れた小さな街。どこまでもついてない男のついてない物語。びば、ありぞな。
レビュー
とっても悲惨で、なんだかもう目も当てられない。中途半端ってどうあってもやっぱり中途半端で、どこにも辿り着けないんだよって言われているようだ。毒を食らわば皿までってやらないと駄目で、そりゃそういう風になっちゃうよねって思わされるんだけど、同時にそこまで徹底して生きてはいけないのも充分に事実。
でもね、最後に絶対笑っちゃう。笑わされちゃう。これはすごいことなんじゃないだろうか?一応分類としてはコメティとかそういうジャンルではないでしょ?でも笑うよ。
どの役者も一癖ある役を巧みに演じているのだけれど、みんな少しだけ笑いを伴ってる。ちょっとなんかファニーなんだよね。これは演出がうまいってことなんだろうな。
フリークなので最後はこう言って締めるけど、ショーン・ペンはこういう役やらせたらもう最高だね。
20
ストーリー
宣教師としてトンガで活動した青年の物語
レビュー
うーん。これは・・・
松本仁志は「シネマ小僧」の中で、”ほとんどの映画は笑わそうとして失敗している”ってなことを言っているのだけれど、その典型みたいな映画。なんだろか?あれもこれも詰め込みすぎなんだろか?ちょっと最後まで見ている事が苦痛な感じ。そういった意味では、(ほとんど出てこない)アン・ハサウェイの映画であることを強調し、あたかも恋愛映画であるかのようなタイトルを付けた配給会社の勝利でしょうか?
アン・ハサウェイとリブ・タイラーってかぶらない?
18
ストーリー
落ち目の映画監督が完全無比なCG女優を手にする事から起こる悲喜劇
レビュー
所謂SFで、先端の科学技術が人間を凌駕してしまい制御不能になってゆく恐怖、というのがテーマではあるが、その原因を人間の心の弱さと世間の狂騒をトリガーにしている点が面白い。作られた偶像とそれに熱狂するマスコミやファンを皮肉りながら、それ自体が大変なパワーを秘めていることを指摘している。そして、結局のところ、科学技術はそれ自体が恐怖なのではなく、其れを操る人間そのものの心、に起因し委ねられているという至極まっとうな結末に収斂されていく。 決して暗くなったり深刻になったりすることなく、むしろ(アル・パチーノの演技力によって)楽しげなコメディーとなっている。
アンドリュー・ニコル監督が脚本書いた「トゥルーマン・ショー」をみたい。 エヴァン・レイチェル・ウッドに注目。CGぢゃないよね?