ポルトガル 1-2 ギリシャ
inポルトガル
ヨーロッパチャンピオンを決める大会が始まった。ワールドカップ時に比して、各チームの状態は比較的安定しているようだ。ビッグなクラブチームで活躍するスターたちは、各国リーグでの闘いの傷を癒し、代表での活躍を見せる場に立った。リーグ終盤不調に陥ったジダンは順調に回復し、スペインという環境と新しいポジションに苦しんだベッカムは今回は骨折していない、ドイツは相変わらず前評判は低いがなにせゲルマン魂である、前評判が高いスペインはラウルを筆頭にタレントが豊富、今大会がトッティのものになるかもしれないイタリアはどこまで勝ち進めるか、オランダはファンニステルローイやファンデルファールトといった若手が台頭、と興味は尽きない。トルコがいないのは甚だ残念ではあるが、何処が勝つかだけでなく、誰の大会になるか、ニューヒーローが現れるのか、期待している。
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ホストカントリーであり、黄金の世代と謳われたタレント達に加えデコやリカルドカルバーニョなどのCL優勝チームの選手、クリスチアーノロナウドといった若手が融合し、監督は2002Wcupを獲ったフェリペであるポルトガルは、優勝を渇望している。対するギリシャは予選でスペインを撃破しトップ通過、ドイツ人のレーハゲル監督により国際試合15連勝という記録をもつチームである。
開始早々にミスから失点したポルトガルはしかし、ボールを支配しいつか得点するだろうとの期待を抱かせた。パウレタやフィーゴの調子も悪くないように見える。後半に入り、デコとロナウドを投入すると、左サイドで攻撃を組み立て、幾度と無くチャンスを作っていた。しかし、カウンターからPKを奪われ、2点目を失う(ロナウドが相手を倒してしまった)。ロナウドは持ち味のドリブルを遺憾なく発揮するものの、クロスの精度に難があり、得点に結びつかない。猛攻撃のポルトガルに対し堅い守りで最終局面を凌いだギリシャはよく集中していた。皮肉なもので、さんざんチャンスを作ってきたロナウドだが、試合終了間際にフィーゴのCKを頭であわせ得点。いい意味でも悪い意味でも彼の試合になった。結局ポルトガルは初戦を飾れなかった。