2004
May
28
28
旬なヒト
Posted by: iichii
ポルト 3-0 モナコ (C.L決勝)
昨年のUEFAcupに続き、ポルトガルのチームが国際舞台で勝った。黄金世代と謳われた、フィーゴやルイコスタのワールドユース以来、よく言われるポルトガルは、魅力的なサッカーを展開しながらここ一番に儚く敗れ去る、滅びの美学のような所にある。クラブと代表という違いがあるのでなんともいえないが、ターニングポイントにならないかと期待したりする。フィーゴたちもEURO2004かよくてもドイツWcupが最後である。
さて本題のチャンピオンズリーグの決勝戦。41歳のモリーニョか35歳のデシャンか・・・、いずれも若く知に長けた将が寡兵で(ビッグネームはデコとモリエンテスだけである)ここまで登りつめてきたことにまずは敬意を表したい。本当に優秀な監督とはこのような人達を指す。つまり札幌では優勝できないから横浜とかは論外なのである。両チームとも、さすがに良く組織されており、また、トーナメントの常である”守り”を基盤にしたチームが勝ちあがってきているので、さほど試合が盛り上がることはなかった。基本的なことでは、パススピードの速さ、トラップの正確性、1対1の迫力、といった点で日本とは雲泥の差があり、特にポルトの守備陣の対人能力の高さは尋常ではない。それでもモナコはスルーパスを狙っていたし、ポルトは守備陣を信頼して前線の選手が下がってきてしまうことは無かった。どれだけハイテクな兵器を装備しても最後は拳での殴りあいに収斂するー局面々々ではそんなひりひりする内容が展開されていた。
決して笑わない男として紹介されるモリーニョは、サッカーの世界で全くエリートではないのだが、国内リーグを連覇し、昨年UEFAcupを獲った後には来年はCLを獲ると言って、成し遂げてしまった。対するデシャンが選手として数々の栄光を手にし(つまりカリスマがある)、おそらくはフランスの近代化された協会の一員であることを考えると、なんのバックボーンも持たない男が監督業として頂点に登りつめたのは痛快ですらある。今期でモリーニョも、おそらくデシャンもチームを離れ、ビッグチームで指揮を執ることになる。最高の結果を残した後だけに、周囲の雑音が煩わしいとは思われるが、さらなる活躍期待したい
昨年のUEFAcupに続き、ポルトガルのチームが国際舞台で勝った。黄金世代と謳われた、フィーゴやルイコスタのワールドユース以来、よく言われるポルトガルは、魅力的なサッカーを展開しながらここ一番に儚く敗れ去る、滅びの美学のような所にある。クラブと代表という違いがあるのでなんともいえないが、ターニングポイントにならないかと期待したりする。フィーゴたちもEURO2004かよくてもドイツWcupが最後である。
さて本題のチャンピオンズリーグの決勝戦。41歳のモリーニョか35歳のデシャンか・・・、いずれも若く知に長けた将が寡兵で(ビッグネームはデコとモリエンテスだけである)ここまで登りつめてきたことにまずは敬意を表したい。本当に優秀な監督とはこのような人達を指す。つまり札幌では優勝できないから横浜とかは論外なのである。両チームとも、さすがに良く組織されており、また、トーナメントの常である”守り”を基盤にしたチームが勝ちあがってきているので、さほど試合が盛り上がることはなかった。基本的なことでは、パススピードの速さ、トラップの正確性、1対1の迫力、といった点で日本とは雲泥の差があり、特にポルトの守備陣の対人能力の高さは尋常ではない。それでもモナコはスルーパスを狙っていたし、ポルトは守備陣を信頼して前線の選手が下がってきてしまうことは無かった。どれだけハイテクな兵器を装備しても最後は拳での殴りあいに収斂するー局面々々ではそんなひりひりする内容が展開されていた。
決して笑わない男として紹介されるモリーニョは、サッカーの世界で全くエリートではないのだが、国内リーグを連覇し、昨年UEFAcupを獲った後には来年はCLを獲ると言って、成し遂げてしまった。対するデシャンが選手として数々の栄光を手にし(つまりカリスマがある)、おそらくはフランスの近代化された協会の一員であることを考えると、なんのバックボーンも持たない男が監督業として頂点に登りつめたのは痛快ですらある。今期でモリーニョも、おそらくデシャンもチームを離れ、ビッグチームで指揮を執ることになる。最高の結果を残した後だけに、周囲の雑音が煩わしいとは思われるが、さらなる活躍期待したい