2004
Jun
02
Posted by: iichii
England 1-1 Japan (マンチェスター)
イギリス各紙はOH-NOだそうです。
 前半、得点されるまで、まったくサッカーをさせてもらえなかった日本。チェコ戦後ネドベドが、後半の日本は何もやってないじゃないかと嘯いていたのを思い出す。早く正確なパス、そしてムーブ、前を向いてボールを持つこと、サイドチェンジ・・・どうしても後手に回る。そして得点後はペースダウン。ここまでは今までの日本代表そのもの。チーム力の差がゲーム展開によく現れる顕著な例と言えるだろう。しかし、ここからが歴代の代表と違った。きちんとボールをつなぎ、しかもフィニッシュまで(ロングではあったものの)行けていたのだ。確かに、イングランドは合宿で追い込んできているので、疲れという点でピークに近い。そんなことを差し引いても、日本がボールポゼッションで上回り、サイドを崩し、シュートに結びつける、つまりゲームを支配していることは、驚きであり今後に期待を抱かせる。
 昨年のコンフェデ(フォエ選手が試合中に亡くなった大会)以来、はじめて好調な動きを披露した中村は、守備ではまったく機能しないものの攻撃の核になって、この試合を作ったといえる。そしてシーズン終盤以降好調な小野が同点ゴールを奪った。その小野のゴールは冷静なサイドキックであった。ジーコは言う。シュートとはゴールへのパスである、と。コロンビアの英雄バルデラマのパスの八割がサイドキックであること、正確無比なセンタリングで有名なベッカムのクロスの基盤がサイドキックであることをみても、この基礎技術がいかに大切なものであるかがわかる。その基礎技術で、正確にゴールネットを揺らして見せ、イギリス人を嘆かせた。
 試合の最終晩、後半44分に悲劇が待っていた。稲本が骨折してしまったのである。左足腓骨骨折で全治3ヶ月とのこと。怪我が選手生命に与える影響は計り知れない。レフティーモンスターと言われた小倉をみるまでもなく、幾多の才能を奪っている。この試合だけでなく稲本という才能は、既にワールドなマーケットに出品された貴重なものである。焦ることなく、ゆっくりとそして確実に直してほしい。アジアカップに彼が居なくても勝てるチームでなければ、ワールドカップなど夢でしかないのだから・・・

2004
May
29
Posted by: iichii
三ツ沢でプレーする彼を見たのはもう何年前のことでしょうか?そのときは何も思いませんでしたが、守備的MFに興味を持った最初の選手です。その専門性からけして派手な活躍にはならないのですが、ゲームを締めるのはやはり、このポジションなのではないかと思うのです。消滅前の横浜フリューゲルスで天皇杯を取り、トヨタカップにパルメイラスの一員として(つまりリベルタドーレスを獲り)来日(試合はベッカムのマンチェスターユナイテッドに0-1で負け)。愛くるしい笑顔で、とてもセレソン等とは無関係だと思っていたら、フランスに行きしかも開幕ゴール(自殺点も)を挙げているではありませんか!!昨期広島の1部昇格に貢献し今期もコンスタントに出場していました。が、クラブは契約を延長しないそうです。今期1試合だけ彼のプレーをみましたが、広島というチームを形成していたのは間違いなくサンパイオだったと思います。贔屓目かもしれませんが、なにしろあの顔です。とてもスーパースターの顔ではありません。しかし、フットボールの世界では間違いなく世界的な選手なのです。年齢でしょうか(36歳)?怪我でもしたのでしょうか?いずれにしても広島でのサンパイオはもう見れません。日本でもすでに数チームを渡り歩いていますが、ラコルーニャ(スペイン)にいたこともあります。まだまだやれると思う。できれば日本で、嫌なら世界のどこかで、プレーしてほしいものです。もちろんどこにいっても応援します。

2004
May
28
Posted by: iichii
ポルト 3-0 モナコ (C.L決勝)
 昨年のUEFAcupに続き、ポルトガルのチームが国際舞台で勝った。黄金世代と謳われた、フィーゴやルイコスタのワールドユース以来、よく言われるポルトガルは、魅力的なサッカーを展開しながらここ一番に儚く敗れ去る、滅びの美学のような所にある。クラブと代表という違いがあるのでなんともいえないが、ターニングポイントにならないかと期待したりする。フィーゴたちもEURO2004かよくてもドイツWcupが最後である。
 さて本題のチャンピオンズリーグの決勝戦。41歳のモリーニョか35歳のデシャンか・・・、いずれも若く知に長けた将が寡兵で(ビッグネームはデコとモリエンテスだけである)ここまで登りつめてきたことにまずは敬意を表したい。本当に優秀な監督とはこのような人達を指す。つまり札幌では優勝できないから横浜とかは論外なのである。両チームとも、さすがに良く組織されており、また、トーナメントの常である”守り”を基盤にしたチームが勝ちあがってきているので、さほど試合が盛り上がることはなかった。基本的なことでは、パススピードの速さ、トラップの正確性、1対1の迫力、といった点で日本とは雲泥の差があり、特にポルトの守備陣の対人能力の高さは尋常ではない。それでもモナコはスルーパスを狙っていたし、ポルトは守備陣を信頼して前線の選手が下がってきてしまうことは無かった。どれだけハイテクな兵器を装備しても最後は拳での殴りあいに収斂するー局面々々ではそんなひりひりする内容が展開されていた。
 決して笑わない男として紹介されるモリーニョは、サッカーの世界で全くエリートではないのだが、国内リーグを連覇し、昨年UEFAcupを獲った後には来年はCLを獲ると言って、成し遂げてしまった。対するデシャンが選手として数々の栄光を手にし(つまりカリスマがある)、おそらくはフランスの近代化された協会の一員であることを考えると、なんのバックボーンも持たない男が監督業として頂点に登りつめたのは痛快ですらある。今期でモリーニョも、おそらくデシャンもチームを離れ、ビッグチームで指揮を執ることになる。最高の結果を残した後だけに、周囲の雑音が煩わしいとは思われるが、さらなる活躍期待したい

2004
May
26
Posted by: iichii
 ワールドユースで活躍しU-23の代表に選ばれ、所属のFC東京ではオーバーヘッドで点取ったりな今野。0-1で負けそうな雰囲気の後半40分過ぎにヘディングで同点ゴールを奪った。とても、とても輝いている。彼のポジションは守備的なMFなので、決して華やかなポジションではない。しかし、現代サッカーにおいてこのポジションの重要性は非常に高いと言える。曰く、攻撃の芽を摘むこと、曰く、攻撃の基点、曰く、3列目の攻撃参加。マルチな能力が要求される。山本監督がオリンピックアジア最終予選のMVPだと言ったが、選手の大半が体調を崩す中最後まで元気でいたこと、特筆すべきはイエローカードを貰わなかったこと、を考えるとますます”彼”の重要性は高まるばかりである。
 試合のほうは、見ごたえのある好ゲームだった。大好きなトルコは、この選抜チームでもやはりパスをつなぎ、スペースにどんどん選手が走りこんできて、U-23を苦しめた。しかし、DFラインが下がりきってしまうことなく、二三人で相手を囲みボールを奪えていたし、攻撃でも、いくつか形を作れていた。なんにしても、いい試合をして、結局負けてしまうのでなく、同点に追いついたのは非常に大きな収穫と言っていい。

2004
May
14
Posted by: iichii
大会期間 --- 2006/6/9(ミュンヘン)~7/9(ベルリン)。
入場券の販売 --- 2005/2/1からインターネット、申込用紙。約300万枚。