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クリストファー・プリーストの「奇術師」の映画化。舞台は19世紀のロンドン。二人の天才マジシャンの確執・騙し合い・復讐・そして破滅。どんでん返しの連続で引っぱるも”タネ”には興醒めか?
レビュー
種明かしみたいな事に拘ると「パフューム」みたく何がなんだかわからなくなってしまう。ここで描かれるのは、”ショー”というものの本質であり、科学との対比であると思う。そういう意味では、科学が今日ほど確立されていないという時代設定は重要である。二人の男の異常なライバル心は狂気ではあるものの、それこそが人々の賞賛を得ていったともいえる。しかし、そうしたバックステージは実はどうでもいいのである。なぜなら、大衆は「何も見ようとしない」し、「騙されていたい」ものなのだから。マジックとは、何も無いよと”確認”させ、驚かせるべく”展開”するだけでは十分でなく、元に戻さなければ賞賛は得られないものだという。あたかもマジックの如く話を組立てたのは監督の力量だろうか。マイケル・ケインのちょっとあざとい最後の演技は気になるよね。とっても。
メメントの監督だけに時間軸のシャッフルは見事だったし、スカーレット・ヨハンソンの男に甘えた感じみたいな演技は上手いなーと感心。一番は、あれだな、SFでもあるだけにね、いつ、ヒュー・ジャックマンが変身するのか気になってしょうがないってことかな。。。変身しないけど。
05
天才調香師の迷走。究極の香水の為に若い女性を殺し、そして出来上がった香水とは、、、
レビュー
匂いにうるさい奴には気をつけろ!!!だいたいね、そんなことあるのかないのか分らないような、加齢臭とかなんとかいうな!商売としてあざと過ぎるよ。これって例えば霊感商法とか変な新興宗教と変わらないよ。ほんとに。大体人間なんてしょせん動物でしょ?清潔である事と体臭は関係ないよね。ちょぴり匂いがするから好きになったりするんぢゃ無いのかね?まぁそれはさておき、、、、
途中まで面白かったのだけれどね、世界がひれ伏しちゃうわけですよ!?うーん。なんか急に連載が終わっちゃう漫画みたいだったな。。。
10
ストーリー
モロッコ・メキシコ・アメリカ・日本それぞれの日常と混沌を描きながら救いのない絶望へと導かれる。
レビュー
テーマは”断絶”にあるように思われる。特に親子の絆というものに絶望を感じているのではないだろうか。かつて神の怒りに触れ言語を分かたれた人間たちは今、親子の間を分かたれてしまってはいやしないか?4カ国で起こる出来事はどれも、親が子供を守ってやることができない。現代においてはそのことが非常に困難な事になってしまっている。最後の最後でやっと少しではあるが光を見せてくれることが何よりの救いではあるものの、絶望や焦燥感ばかりが画面を支配していることが、この映画を力強い物にしている。。。。よ。
09
ストーリー
アパートの管理人が出会った水の精、韓国人の御伽噺に従って水の国へ返してあげる
レビュー
外敵があればいいってことか?(この解釈は多分間違いなのだけれど)外敵があれば、戦争ばかりしている愚かな人間どもは、一致協力して困難に立ち向かえる。そーゆーことをいいたかったのかな?・・・うーんちょっと違うな。ちがうよね。
ブライス・ダラス・ハワードとナイト・シャマランはヴィレッジでもコンビだった。その彼女はなんと「マンダレイ」のグレースって知ったときはちょっと驚いたよ。実力としてはすんごいんではなかろうか。