1-1.
大分が変わった。変に日本語のうまい外人(サンドロ)と永遠の大学生(高松)くらいしか知らず、戦術的にもべったりゴール前に貼りついて守るだけ、という印象しかなかったが、オランダから来た監督(ハン・ベルガー)が全てを変えた。高いDFライン、中盤でのボールへの寄りの速さ、ボール奪ってからの速攻。どれも現代サッカーで必須と言われる事を忠実に行っている。とても面白いチームだ。吉田やマグノアウベスは早いし、ビチフェの中盤での働きも特筆。GK高崎は大当たり!前半はマリノスに仕事をさせなかった。
 後半に入りマリノスが軌道修正してくると、大分の運動量が落ちたこともあり、押し込まれることが多くなった。前半は守備的MFユ・サンチョルの飛び出しで活路見出そうとしていたが、うまくいかなかったが、岡田監督は、両サイドの位置を押し上げた。これが大正解。大久保の高さや坂田の速さが生かされた。前半まで活躍していた大分の梅田はどこにいってしまったのだろう?しかし、岡田監督はやはり優秀なのかもしれない。試合の分析能力には長けている。
 大分の変身ぶりに目を奪われたが、両チームとも、長所を出し合い、素晴らしいゲームだった。同点で終わった事は正当な結果だったといえる。