2009
Mar
24
8Mile 8Mile [DVD] 8 Mile ( Eminem )

ストーリー

エミネムの半自伝映画。本当に凄いのはフューチャーだと思う。よ。

レビュー

爆笑問題の太田は、「若い頃、ゴングショーや勝抜きバトルに出てなんとか残ってこれた。ここで勝抜けないと先へ進めない。とにかく必死で精神的にめちゃくちゃ辛かった。」というようなことを言っていた。言葉を武器に闘うパフォーマーとして、やはり同じ様な難関を潜り抜けているのだ。そういう苦難と同時に、その才能ゆえにどんどん言葉が溢れ出てくる、という一面も見る事が出来る。そうしたのし上がりたいという渇望とあふれ出す才能みたいな事がうまく描かれていたと思う。
エルビスが作中何度か取り上げられているが、彼の成功にも、フューチャーのように「いいものは色は関係ない」ってバックアップした人がいたのだろうか。これは大変な事だとおもうんだよね。いいと思ってもその文化の中では公平に見る事は至難の業で、喧嘩しても見捨てないなんてすごいよ。涙でそうだね。
日本人にはラップは理解できないだろうと思っていたけれど、多くの人が楽しんでいるのにちょっと嫉妬する。なんかあれ、韻をふんだりとかしてるんだよね?言葉を操る技術なんだよね?すごいな。早く理解できるようになりたいです。

キム・ベイシンガーがね、痛いママを熱演なんだけど、息子に「彼がクンニしないの」とか言っちゃうけどいいのか?くんにって。
アンソニー・マッキーは全然迫力が無くてエミネムに喰われちゃってるのは抑えた演技だろか?『She Hate Me』と同一人物とは思えない・・・


2009
Feb
17
I am Legend アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

ストーリー

リチャード・マシスンの『地球最後の男』の3回目の映画化。2枚組みのdvdでは別バージョンのラストがあるらしいよ。とにかくね、ウィルがね、世界を救うのだよ。伝説なんだよ。

レビュー

どうやら、1971年の『The Omega Man』を踏襲した作品のようだ。ハリウッドの娯楽大作として多くの広告宣伝費を計上するのであれば、こうした、主人公が英雄になるお話、であるほうが良いだろう。それであるが故に、別バージョンのラストもそうだし、1964年の『The Last Man on Earth』を見たいところ。
原作の『地球最後の男』では、唯一人生き残り治療薬を研究している主人公こそが恐怖の対象になっている、という逆転の発想がテーマになっているようで非常に興味をそそられる。自分と異なる他者におびえ疑心暗鬼に陥ることの恐怖を現したのだという。まさにおせっかいというかありがた迷惑を理解しないややこしい男だ。一方的な価値観の押し付けが受け入れられず、「お前ら病気なんだ、治せるよ」って言っても聞いてもらえなくて、自爆テロしちゃうって、、、なんだかとっても現代的で皮肉に満ち溢れてるよね。


2009
Feb
12
The Truman Show トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]

ストーリー

圧倒的なパワーで管理しようとする側、そこから必死で逃れようとする者、それを興味本位で楽しむ人々。それぞれを軽いタッチで表現しつつ、強烈に皮肉る。

レビュー

基本的にはメディアの暴走とか、それを支える大衆の覗き見願望とかそういった際限のない欲望の危険性を表現したものだ。人がテレビという媒体とどう向き合って行くか、を問いかけている。所詮は”消費”でしかなく、強い刺激を求め、飽きれば捨てる、そういう行動様式をこそ笑っている。
ジム・キャリーは作られた世界を捨ててリアルな世界に行くのだけれど、最後にお辞儀をする。このお辞儀は、彼もまた作られた登場人物のひとりとして29年間を演じてきた事の表れだとするならば、やっぱり視聴者(劇中人物ではなくこの映画を見ていた我々)は上手く騙されちゃったということになりはしないだろうか。
そこまで穿った見方をしないにしても、経済的な成功を背景に管理する側と自由を求める個人いう構図は決して虚構の世界ではない。非人間的な要求も例えば成功のためというような言葉にかき消され、一方で、地球の裏側に楽園を夢見る労働者は、なんと見慣れた光景か。だからこそ、一見、脱出の成功が感動的に見えるのだけれど、そのことと、死んだはずの親父との再開に違いを見つけなければならない。。。どこにある?

ジム・キャリーがね、親戚のおじさんに似てて。。。どうにかならんものかと。。。


2009
Jan
11
Interview With The Vampire インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]

ストーリー

サラリーマンがガード下の赤提灯で酔って愚痴を言う。「いや、なかなかみんな分ってくれないけれど、こっちもいろいろ大変なんだよ。案外、この仕事も楽じゃないんだよね。ホント。もうイヤんなっちゃうよ。ひっく。え?にんにく?大丈夫大丈夫!あっ・・・」(談:ぶらっどさん)。っていう、そういう映画。

レビュー

人間の持つ恐怖であるところの死。しかしながら死ぬ事がない彼らには、そうした永遠こそ恐怖なのだ。生き続ける事、しかも人間の命を奪って生き永らえるというジレンマは、罪の意識や苦悩へと導かれる。そうして、死であろうが永遠であろうがそういう恐怖をかかえながら結局のところ、正しく生きるという事どういうことなのか、という答えを探しているのだよ、ということでしょうか?吸血鬼に名を借りた人間ドラマなのであーる。
でもちょっと分りづらい映画だね。原作読んだほうがいいのかね。

エンドロールの一番最後に「リバー・フェニックスを偲んで」と出てくるのはクリスチャン・スレイターの役にキャスティングされていたが亡くなった為(オーバードーズによる心不全)。享年23歳。ホワキン・フェニックスのお兄ちゃん。ヴィーガン。
ニール・ジョーダンってばなんと『俺達は天使じゃない』の監督。